ミャンマーでは2月1日に国軍によるクーデーターがあり、現在、アウンサンスー・チー氏が拘束されました。これに抗議する多くの市民のデモに対して、治安部隊が発砲し、死傷者や拘束される人びとが出ています。
2月19日の夕べ、アジア・太平洋YMCA同盟の呼びかけで、オンラインによるミャンマーYMCAのための特別祈祷会が開かれました。前日の案内にもかかわらず、アジア・太平洋地域や世界YMCA同盟、ヨーロッパから全体で約80人の理事、ボランティア、役員、スタッフが参加しました。国際協力で30年以上にわたり、ミャンマーYMCAと協働している横浜YMCAからは、ミャンマーでのボランティア活動参加者も含め16人がこの輪に加わり、参加できないメンバーからも数多くのメッセージが届きました。
祈祷会では、ニュース映像やスマホで撮影した映像などで、ミャンマーのデモに対する治安部隊の攻撃の様子も伝えられました。ミャンマーYMCA同盟総主事からは、ハカYMCAロニー・ライアン総主事が2月10日に拘束されたときのことや、若者たちの未来が奪われることへの懸念が語られました。インターネットにアクセスできない状況も出ており、国際社会による働きかけが必要になっています。
拘束されている人びとの安全と即時釈放、そして今、民主主義の回復のために闘い、不安の中にあるミャンマーの人びと、一人ひとりの人権が守られますようにと、共に祈りを合わせました。
横浜YMCAは例年、年末年始にボランティアグループを派遣しており、2018年からはタングーYMCAと共にリハビリテーションや介護教育を実施しています。コロナ禍で今年度はボランティア派遣ができませんでしたが、1月8日には、横浜YMCA国際事業委員会が、ミャンマーYMCAとオンラインでミーティングを行い、2月よりミャンマー・プロジェクト・ミーティングを行っていこうと決めた矢先の出来事でした。
一日も早く、平穏な日々が戻ることを心から願います。
(国際・地域事業 高村文子)