子どもたちを取り巻くいじめの実態について理解を深めるため、ピンクシャツデースタッフ研修を1月15日に実施し、約50名のスタッフがオンラインで学びの時を持ちました。
講師は、日本キリスト教団林間つきみ野教会牧師で臨床心理士・公認心理師の川浦弥生先生です。スクールカウンセラーとして子どもたちの学校生活をサポートする川浦先生から、現場の事例報告や対応について専門家の立場からお話しいただきました。
「いじめ」の定義も時代の流れとともに変遷し、以前はいじめと捉えられなかったような、からかいやふざけの延長のような行為も、行為を受けた本人が心身の苦痛を感じているような場合にはいじめと認められるようになりました。SNSを通じたいじめも増えており、いじめの様相も時代とともに変わってきています。
事前に寄せられた質問事項にもお答えいただき、いじめられている子どもへの声がけ、いじめてしまう子はどうしてそのような行動をとるのか、いじめを防ぐためには成長過程でどのような人間関係が築かれるべきか、たくさんの事例から具体的な対応までお話しくださいました。
子どもたちの成長に寄り添うYMCAスタッフとして、子ども自身が持っている可能性を信じ、何か問題が起きた時に解決しようとする交渉力や連帯する力を身に着けられるようサポートしていくことが大切だとメッセージをいただきました。
川浦先生、ピンクシャツを着ての研修、ありがとうございました!
☆ピンクシャツデーは、毎年2月の最終水曜をいじめについて考える日・いじめられている人と連帯する日として、各地で様々な取り組みが行われています。しかし、いじめやいじめを引き起こす差別や偏見・不寛容の問題は、日々私たちの身の回りで起きています。
横浜YMCAでは、今年度から2月だけでなく日常の中でいじめのことを身近に感じ、小さな取り組みから社会を良い方向に変えていこうと取り組みを進めています。
(ピンクシャツデー委員会 柳原絵里子)