2020年5月18日月曜日

子どもたちの声



「今日も一日お疲れさまでした」どこにでもあるフレーズが、桜木町駅の改札で流れていた。続いて「お疲れの方もいるかもしれませんが、ゆっくり休んでくださいね」「明日も一日がんばりましょう」と、子どもたちの声のアナウンスに足を止め聞き入った。夜の大人しかいない時間帯に本町小学校5年3組と自己紹介が続いた。大人の声や機械音だったら聞き流していたかもしれない。

同様の言葉がけを日ごろ用いるが、自らが感情を込めて発し、感謝をもって返事をしていただろうか。良い行動を習慣化しようとするうちに、行動だけの習慣化になっていることが他にもあるかもしれないと子どもたちの声により、自らを振り返る機会をもらった。桜木町駅と本町小学校による地域協働といえる。5年生たちの明るい元気な声に励まされた大人の一人になった。4月に、6年生になった5年3組の子どもたちが小学校最後の1年を仲間と有意義に過ごしてほしいと一日も早い学校再開とコロナ禍の終息を願う。

YMCA
では、「子どもの成長に寄り添う、子育てと子育ち」という事業領域が大きな割合を占める。安心安全な生活の場としてチャイルドケア、こころとからだを育み、出会いと成長の場としてウエルネスや教育、国際交流などの事業を展開し、それぞれのプログラムを通して一人ひとりの成長に寄り添っている。

この2カ月間、元気を送ろうと「ウエルネスデリバリー」をWeb配信してきた。Webの先にいる方たちが少しでも前向きになり、周りの人たちと思いやり、助け合えるような優しい関係性(ポジティブネット)が育まれるよう、これからも想いをこめて活動に取り組んでいきたい。


(横浜YMCA総主事 佐竹 博)