2018年10月10日水曜日

三日月のように

人を三日月のように見よう。満月も美しいが、半月になり、三日月に変わっていく時期を楽しむ時、欠けていく部分を見るより輝いているところを見る。細く輝いている三日月の大部分の欠けている部分より輝いているところを見る。人に対しても欠けている部分をみるより輝いている部分を見よう。 三日月の美しさ、素晴らしさ見つめ、それを伸ばしていけるように支えていこう。その小さな輝きに注目し、それを伸ばしていくことが細い三日月の輝きでも、満月のように照らすことができる。満月の時には、明るすぎて見えないが、三日月になると、周りにく星も見えようになる。人にもそのように見ていこう。

今から23年前、発達障がい児の支援プログラムを開始する時に、3カ月にわたり医師、臨床心理士、作業療法士、そして親の会と14回の連続講座を担当した際に、児童精神科医の故佐々木正美先生や療育関係者から教えられた。

欠けている部分より、得意なこと、好きなこと、光っているところを見つけ支援していくことが療育では大切であるが、ある意味、これはだれに対してもいえることだと思う。子育てでも子どもを三日月のように見てみよう。友人や同僚、部下などは、欠けている部分を指摘しがちだが、輝いていることを伸ばしつつ、欠けていること見つめよう。横浜YMCAワークサポートセンター レザン開設の際にあらためて初心を思い出した。

レザンでは、カフェをオープンする。三日月のような美しい輝きを持ったメンバーが就労への備えをしている。その輝きに触れるとあなたの心の月も輝きはじめるかもしれない。

(横浜YMCA総主事 田口 努)