今から23年前、発達障がい児の支援プログラムを開始する時に、3カ月にわたり医師、臨床心理士、作業療法士、そして親の会と14回の連続講座を担当した際に、児童精神科医の故佐々木正美先生や療育関係者から教えられた。
欠けている部分より、得意なこと、好きなこと、光っているところを見つけ支援していくことが療育では大切であるが、ある意味、これはだれに対してもいえることだと思う。子育てでも子どもを三日月のように見てみよう。友人や同僚、部下などは、欠けている部分を指摘しがちだが、輝いていることを伸ばしつつ、欠けていること見つめよう。横浜YMCAワークサポートセンター レザン開設の際にあらためて初心を思い出した。
レザンでは、カフェをオープンする。三日月のような美しい輝きを持ったメンバーが就労への備えをしている。その輝きに触れるとあなたの心の月も輝きはじめるかもしれない。
(横浜YMCA総主事 田口 努)