2017年3月14日火曜日

子どもたちの豊かな運動習慣をめざして

横浜YMCA 神奈川県下保育士・保育教諭向け「YMCAキッズコーディネーション」2月研修会報告
 神奈川県からの委託事業として、子どもたちの豊かな運動習慣を推進していくことを目的に、神奈川県内在職中の幼稚園、保育士、保育教諭を対象に、YMCAのキッズコーディネーションの指導法講習会を2月に4回、本厚木にある、厚木YMCAの体育館を会場に実施しました。
座学ではキッズコーディネーションの7つの要素、指導の上でのポイント(変更、短時間、両側性など)を学びました。現代の保育・学童施設には「時間・仲間・空間」の3つの間が不足しています。参加した方の多くは、勤務している園に運動スペースがないこと、時間がないことを悩んでいました。
①リズム:動きをマネっこする能力
②バランス:崩れた姿勢を立て直す能力
③連結:力やスピードをコントロールする能力
④反応:合図(光や音など)に対して聴覚や視覚などで正確に対応する能力
⑤変換:条件に合った動作の切り替えを行う能力
⑥定位:対象との距離を測る(空間認知する)能力
⑦識別:用具を精密に扱う能力
 以上7つの要素に関係する動きをそれぞれ体験し、1つの動きの中に複数の要素が含まれていることを知ることができました。
全4回の実施でしたが、合わせて100名以上の保育士、保育教諭の方にご参加いただきました。このような機会をいただけたことに感謝いたします。研修会後の話の中では「縄跳びやかけっこ、ボールを上手になってほしい…」という声が多かったです。YMCAキッズコーディネーションは、1つの専門競技を伸ばすのではなく、「縄跳び」「かけっこ」はもちろん全般的な運動能力を伸ばすことに効果的です。保育、教育に関わる方がより多く、発達と運動に関する知識を身に着けていただき、神奈川県の子どもたちが健やかに逞しく成長していければと願います。
(関野、永田、佐藤、森田)