2016年12月19日月曜日

横浜の紅葉を思い出に

横浜YMCA地域交流事業「Japanese garden and Yokohama Marine Tower (三渓園と横浜マリンタワーをめぐるツアー) 」実施のご報告
  横浜YMCA では、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
 12月10日にトルコ2(社会基盤整備における事業管理)、ブラジル2(医療材料と再生医療、家畜感染症及び人獣共通感染症の診断予防技術)、インターンの5名で紅葉の美しい三渓園と、横浜マリンタワーをめぐるツアーを行いました。
初めて三渓園を訪れた研修員は住宅街の中に突如現れた広大な日本庭園に驚いていました。静かで開放的な空間が広がる園内には三重塔を始め歴史的な建物が沢山あり、タイムスリップしたかのような景色が広がっていました。 皆で園内を散策していると、突然、英語で研修員に話しかけてくれる女の子が。英語を習っているそうで、研修員を見かけておしゃべりがしたくなり声を掛けたそうです。嬉しいサプライズに研修員たちも覚えた日本語で自己紹介していました。
9月にも訪れた研修員はもみじに彩られた園内の様子を見て、同じ場所でも季節ごとで全く異なる景色を見せることに驚いていました。ブラジルにももみじの木はあるもののあまり赤くならないそうで、日本のもみじは美しいと話していました。
園内のもみじは紅葉のピークを過ぎてはいましたが、期間限定で公開されている聴秋閣は赤や黄色に色づくもみじに囲まれて大変美しく、研修員たちもその美しさに魅了されていました。
内部が見学できる合掌造りの建物では、囲炉裏を始め、襖で間仕切りされた部屋や建具など日本家屋ならではの室内の様子を熱心に見て回っていました。部屋の中にあまり家具を置かず、床に直接寝たり座ったりする生活スタイルは、部屋を広く使えて機能的だと感心していました。
園の出口近くでは偶然、婚礼衣装で写真撮影をしている新郎新婦に出会いました。女性の研修員は日本の花嫁衣装に興味があるようで、「花嫁さんの着物は華やかで美しい!日本には伝統的な花嫁衣装があってうらやましい」と話していました。
三渓園の後はマリンタワーへ上りました。天気にも恵まれ横浜港の景色はもちろん、みなとみらいや東京スカイツリーまでしっかりと見ることが出来ました。今回初めてマリンタワーに上った研修員は想像以上の眺めに感動していました。パンフレットを手にそれぞれの方角に見える景色を確認していました。富士山は見えるもののちょうど山頂に雲がかかっていて、頭まできれいに見ることが出来ず残念がる研修員の姿も。
見慣れた横浜の街並みも上空から眺めると今まで気が付かなかったものも見え、新たな発見があるようでした。地上まで覗けるシースルーグラスでは、みな思い思いのポーズで写真を撮っていました。普段はダムの建築現場で仕事をする研修員は、もっと高い場所で仕事をすることもあるので全く怖くないと話していました。他の研修員も身を乗り出すように地上を眺め、ミニチュアのような景色を楽しんでいました。
当日の夕方に帰国する研修員は、最後の日に美しい横浜の景色を見ることが出来て喜んでいました。思い出のいっぱい詰まったこの横浜の景色はずっと忘れないと話していました。
YMCAではこれからもいろいろな場所を訪れ、横浜や日本の素晴らしい景色や文化にふれる機会を作っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田真由美、石川義彦)