2016年6月21日火曜日

熊本地震緊急支援活動報告Vol.14

第10次派遣と長期派遣スタッフ(阿蘇地域)支援活動

 6月11日から17日まで第10次派遣スタッフとして、川本スタッフ(横浜YMCA学院専門学校日本語学科)、石川スタッフ(YMCA三浦ふれあいの村)が益城町総合運動公園・体育館の避難所において支援活動を行いました。
 川本スタッフは、館内レイアウトを主に担当しました。ロビーやアリーナの片付けや館内に混在しているさまざまな掲示の整理をはじめました。ロビーやアリーナは、溜まっていた段ボールや空きベッドが撤去され、過ごしやすい空間となりました。情報掲示板はボランティアの方々と内容を確認しながら分類し、役場や生活、健康・衛生、ボランティア、イベントなどに分けて掲示を行い見やすくなりました。避難所における生活の側面を少しずつ整えることを進めました。
 石川スタッフは主にボランティアの衛生部門の配置やチェック、衛生関連物資の管理、屋外シャワーの受付やキッズルームでの対応などを行いました。
 14日は、前震といわれた地震発生から2カ月が経ちました。地震が発生した21時46分には、スタッフミーティングにおいて黙とうし、熊本YMCAのスタッフから話を伺いました。
 今後は、避難所に避難している方々を含め避難所の生活面を整えていけるよう熊本YMCAや益城町役場の方々と話し合いが行われました。
 6月17日からは、内田スタッフ(横浜北YMCA)、茂澤スタッフ(YMCA ACT)の2名が派遣され、益城町総合運動公園・体育館の避難所において支援活動を行いっています。

◎多くの参加者とともに笑顔あふれた「子どもフェスタかも~ん」
 6月12日に開催された「第1回子ども・家族・地域・未来 子どもフェスタかも~ん」には、雨天にもかかわらずYMCA黒川保育園と阿蘇YMCAの参加者を合わせて150名を超える参加者が来場したほか、学生ボランティアに加えて、ワイズメンズクラブや保育士の方々、近隣のお父さんやお母さん、内牧に拠点を持つボランティアグループZENや南阿蘇村で支援活動を展開しているオープンジャパンの方々も駆けつけ、総勢で200名を超えるイベントとなりました。
フェスタでは、学生ボランティア運営による玉入れや割り箸鉄砲、カードゲームなどに子どもたちが夢中になって遊ぶ姿が見られました。
 ボランティアコーディネーターとして1カ月間、阿蘇YMCAに長期派遣された小林スタッフは、「子どもフェスタでの子どもたちの笑顔に私たちボランティアもとても励まされました。次回以降も多くの方々の協力を得て、多くの笑顔が生まれるイベントを継続していけるようにこれからの阿蘇YMCAに期待したいと思います。12日からは、横浜YMCAのYMCA健康福祉専門学校、YMCA福祉専門学校、横浜YMCA学院専門学校の留学生を含む学生たち11人がボランティアで阿蘇に到着し、子どもフェスタの運営ホランティアを中心として活躍してくれました。本当に嬉しく、頼もしく思いました。学生たちの中には、瓦礫撤去などの力仕事をするものと思っていたかもしれませんが、子どもたちの笑顔を引き出すという大切な取り組みに関われたことを忘れないでほしいと願っています。本当に素晴らしい活動だったと思います。“また熊本に来ます”と話している学生もいて嬉しく思いました」と語っています。
 今後の阿蘇の活動は、①子ども支援プロジェクト({子ども・家族・地域・未来~子どもフェスタかも~ん」の継続実施} ②大人の支援プロジェクト(映画鑑賞会、茶話会、公民館プログラム) ③家族支援プロジェクト(和太鼓コンサート、親子キャンプ、デイキャンプ) ④南阿蘇村支援プロジェクト(黒川地区、立野地区での瓦礫撤去やブロック解体、ゴミの分別作業等) ⑤阿蘇YMCA近隣地区の継続支援 特に高齢者支援などが予定されています。7月以降は、中高生などのワークキャンプも可能な限り受け入れていくことや農業支援プロジェクトも検討されています。人手不足になっているイチゴ農家、トマト農家、ぶどう園の支援活動となります。
 小林スタッフは、「今後も阿蘇YMCAをベースキャンプとして、さまざまな形の支援活動を目的としたYMCAならではのワークキャンプを作っていってほしいと期待しています。ぜひ、また阿蘇YMCAワークキャンプのお手伝いなどができる日を楽しみにしています」と語っています。(小林スタッフ報告一部抜粋)
(横浜YMCA 広報センター 池田直子)