2016年6月10日金曜日

熊本地震緊急支援活動報告Vol.13

第9次派遣と長期派遣スタッフ(阿蘇地域)支援活動

 6月5日から主に益城町総合運動公園・体育館の避難所において支援活動を行っている第9次派遣の青木スタッフ(YMCA三浦ふれあいの村)、白井スタッフ(鶴見中央YMCA)は、11日まで活動を行っています。
 青木スタッフは、主に館内レイアウトを担当しています。館内への移動はひと段落しているため、各室を回り、困っていることや御用聞きを行っています。そのほか、支援物資の配付コーナーや1階ロビーのカフェコーナーの整頓や低反発マットが新たに届いたため、ボランティアとともに搬入、アリーナ内のダンボールベットの整理などに取り組みました。
 白井スタッフは、衛生を担当し、多くのボランティアとともに、トイレ清掃やごみの回収、館内の清掃などを行っています。12名の社員ボランティアの方が中外のトイレやシャワー室、館内の清掃を進めてくださいました。掃除を進める中で、子どもたちも自発的にごみ出しを手伝ってくれるようになりました。今後は、湿度も高く、気温も上がる中で、さらに衛生面の対策を進めていきます。
8日には、阿蘇YMCAに派遣されている小林スタッフが大阪の学生ボランティアとともに益城町総合運動公園・体育館の避難所を訪ねました。阿蘇とは異なる避難所の機能と様子に驚いていたようです。
 香川の子どもたちが作ったうちわが届き配付されました。一つひとつが手作りで手書きのメッセージに多くの方が励まされました。

◎学生たちが企画したはじめての支援プログラム「子どもフェスタ」の準備が着々と
 ここ数日、天気が不安定な阿蘇地域となっています。7日には、初めて南阿蘇村で活動を行いました。黒川地区公民館に設置された南阿蘇村黒川災害ボランティアセンターは、9時にオープンしますが、どこからともなく人が集まり、この日も20名ほどが集まってきました。センター長は、東海大学農学部4年生の学生でした。自らも被災し、仲間を失い、じっとしているわけにはいかなったそうで、ゴールデンウィークが終わり、自ら黒川地区災害ボランティアセンターを立ち上げたそうです。それを知ったいくつかの団体が応援に入っています。大人たちは、サポートに徹し、表には出ないようにしているとのことでした。
 この日の参加団体は、重機などを扱うOPEN JAPAN10名とNPO今治センターから2名、YMCA7名、個人で6名の方がいらっしゃいました。YMCAはブロック塀の取り壊し撤去を担当しました。ここのブロック塀は、鉄筋がしっかりと組まれていてハンマーや削岩機、グラインダーなどを使ってもなかなか壊れずに苦戦しました。午前、午後を通して350個近くのブロックを壊しました。家主さんは、隣の敷地に自宅のブロック塀が倒れてしまい、ずっと気になっていたそうです。家主さんも、私たちの活動を初めは大丈夫なのかと不安そうでしたが、午後には心から喜んでくださり、嬉しそうな笑顔に変わりました。私たちもその笑顔で元気を取り戻したように思います。
12日のイベント「子どもフェスタ」の準備を進めています。8日には、桃山学院大学の学生によるプレゼンテーションが行われました。学生たちが企画した最初の支援プログラムです。スタンプラリー、ネイチャービンゴ、大縄跳び、フライングディスク、玉入れ、ゴム鉄砲、ボーリング、トランプ競争、輪投げなどのゲームを楽しんでもらう予定です。バーベキューやもちつき大会も地元の方々のご協力を得て実施予定です。(小林スタッフ報告一部抜粋)
(横浜YMCA 広報センター 池田直子)