2016年5月2日月曜日

第1次派遣スタッフが支援活動の内容を報告

横浜YMCA 熊本地震緊急支援活動報告Vol.8
 横浜YMCAから井上スタッフと今村スタッフが派遣されて6日目(30日)を迎えました。連休を利用してボランティアの希望者が続々と益城町総合体育館の避難所に到着しています。井上スタッフは、ボランティア受付の支援を担当していますが、「被災地支援には『想像力と総合力』『つながりと想像力』が必要です」と報告しています。支援するスタッフやボランティアの一人ひとりが自分の行動が避難者に本当にためになっているか、そのための備えや準備はできているか、どの団体と連携すると円滑に物事が進むかなどを考えて行動することが、避難している方々に寄り添うことにつながると伝えています。
 4月18日から24日に第1次スタッフとして派遣された依田スタッフ(YMCA福祉専門学校校長)と大塚スタッフ(国際・地域事業)による「熊本地震緊急支援報告会」が、4月26日と28日の2日間で横浜中央YMCAにおいて開催されました。報告会では、依田スタッフが写真を紹介しながら熊本市内や阿蘇の様子を報告しました。約250人が避難している御船町スポーツセンターの避難所での避難者による自主的な運営や熊本YMCAのスタッフが中心となり避難所開設の2日目からラジオ体操などを実施し、高齢者のケアに取り組むことができ、比較的落ち着いて過ごしていることが語られました。
約1,300人が避難している益城町総合体育館の避難所支援と益城町社会福祉協議会が開設したボランティアセンター運営の支援を行った大塚スタッフからは、高齢者が多くいるためデイケアのプログラムが必要であることや子どもが元気を取り戻せるよう、子どもたちの居場所を提供することが大切であると語り、子どもたちのボランティア「わくわくワーク隊」の様子が報告されました。
28日の報告会では、2人の報告に加え、熊本に赴き27日に帰浜した「被災地の子どもを支援する神奈川市民の会」(代表 田口努横浜YMCA総主事)の秦好子事務局長が益城町総合体育館の避難所運営について、平常時の生活に近づける努力や避難者参加の自立した避難所運営とそれを支える体制づくりが重要と語りました。日常を取り戻す時間を過ごしてもらおうとボランティアが設置した「カフェ」のコーヒーは、「被災地の子どもたちを支援する神奈川市民の会」からの支援物資として、第1次派遣スタッフが運びました。秦事務局長は現地を訪れ、さらに追加でドリップコーヒーを手配しました。
 避難所では、緊急避難の場から日常を取り戻すための取り組みにシフトしています。
(横浜YMCA 広報センター 池田直子)