2016年5月7日土曜日

横浜最古の民俗芸能

横浜YMCA 地域交流事業「Tsurumi Ta-Matsuri鶴見田祭り」実施のご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流機会を設けています。
4月29日(祝)に鶴見中央地域ケアプラザの紹介で、ラオス(情報工学)、マレーシア(機械工学)、インド(理工学研究科理論)、アフガニスタン(生命ナノシステム科学研究)の研修員が鶴見地域の伝統的祭りである鶴見の田祭りに行きました。
田祭りの由来と目的の話をし、鎌倉時代から伝わる横浜最古の民俗芸能である祭りをみようと、神社社殿で行われる杉山祭を遠巻きに見ながら、神事掛かりが揃っての神官による道具の確認と、お払いを見終わった後、神壽歌をみようと舞台の前の席を取って待ちました。しかしこの日は特別に寒く、風も冷たかったので、日本の祭りを知っている長期研修員は「振る舞い酒はないですか~。暖まりたい~」といった状況。写真撮影が好きな研修員は社殿まで近寄って、地元のTVカメラごとく並んで撮影していましたが、次第の寒さに耐え切れず、振る舞い酒がでるまではホットティーで耐えしのぎながら、区長を初めとするご挨拶の後、悪魔祓いの儀としての弓矢をみて、ようやく神壽歌が始まって、みることができました。最初のほうをみて感動しましたが、何せ、この寒さ。よき収穫のストーリーがつづくのであろうと理解しつつ、時間も押してしまうので、皆で駅前の神輿担ぎを見に行くことにしました。
駅前からスタートして神社まで向う神輿は、御払いの儀式を終え、まさに出発しようとしているところでした。丁度、鶴見中央地域ケアプラザの職員やスタッフが神輿担ぎに参加するところでしたので、ハッピなどを見せてもらって説明を聞きながら一緒に写真をとりました。 
保存会の方々によって、長年引き継がれてきているこの横浜最古の民俗芸能に触れることが出来ました。寒い日でもあり、危険なので神輿を担ぐことは出来ませんでしたが、研修員達は横浜ローカルの伝統的祭りを少し知って楽しむことができました。今後も神奈川の歴史や文化にふれ、コミュニティとも関りを持てる機会を作っていければと思います。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)