8月25日は、オデーサの少年少女たちが日本で過ごす最後の日ということで、1カ月半の日本での楽しい時間を思い出してもらおうと、事前にパーティーを準備しました。
パーティーは、最初に日本の印象について話してもらうことから始めました。
多くの少年少女たちは、食べ物がおいしいと話しました。そしていつも食べきれないほどの量があり驚いていました。また、富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジでマウンテンボートをしたこと、動物と触れ合ったことを一番の思い出にあげた少年もいました。柔道の聖地、講道館で過ごした時間が一番楽しかった、という声もありました。しかし、どの思い出も印象深く、一番良かったことを1つだけ挙げることはできなかったようです。
このような体験ができたことをとてもうれしく思い、受け入れてくださった横浜市と柔道の先生、YMCAのみなさん、そしてこのプロジェクトに関わるすべての人びとに感謝しています、と話してくれました。
その後、期間中を振り返る動画を見ました。少年少女たちは笑い、とても幸せそうでした。さらにこの期間で日本について知った新しいことを思い出そうと、クイズを用意しました。日本の国花、日本にある島の数、お金の種類、覚えたひらがななど、彼らはとても興味を示し、すべての質問に答えることができました。
柔道の先生と横浜市役所からウクライナに帰っても日本のことを思い出せるようにと記念品をもらいました。少年少女たちは「こんなに素晴らしい時間を過ごせる機会は、すでにプレゼントなのに、たくさんの人に注目してもらったりプレゼントをしてもらうことはもったいない」と言っていました。そしてウクライナからたくさんのプレゼントを持ってくることはできませんでしたが、オデーサの小さなお土産をみんなにプレゼントしてくれました。
横浜YMCAからは期間中に撮った「一番おもしろい写真」を集めたアルバムを一人ひとりに渡しました。少年少女たちはそれぞれ、自分だけの特別なアルバムを手にしました。このときが一番感動的でした。
少年少女たちは、この一時避難で多くのことを学んだと思います。日本での体験を通してウクライナに良い伝統や文化を伝えることができるかもしれません。ひとりの少年は、「日本の道はとてもきれいだ。そして人びとはとても親切だった」と言いました。おそらく彼は、ウクライナに戻ったら道路をきれいにし、他の子どもたちに環境を大切にする方法を教えるでしょう。
ウクライナ支援担当 ホドス・アリナ