2021年12月1日水曜日

第52回全国YMCAリーダー研修会 実施報告

2021年10月17日・31日・11月28日、第52回全国YMCAリーダー研修会(主管 とちぎYMCA)がオンラインにて開催されました。

横浜YMCAからは12名のリーダーが選出され、全国の新しい仲間と出会い、たくさんの気づきと学びの時間を過ごしました。

コロナ禍にあって、今回はすべてオンライン(ZOOM)を用いて、総勢60名を越える大きな研修会となりました。参加したユースリーダー(指導者)たちは、部門に関わらずYMCAに関わり、自分自身のレベルアップを目指し、またYMCAを引っ張ってくれるようなリーダーたちです。

はじめは、画面越しであっても緊張した様子がありましたが、少しずつグループの全国の仲間と積極的に交流し合い、分かち合うことですぐにつながり、意見交換や情報を共有することができていました。

今回の全国YMCAリーダー研修会のテーマは「Negative capability × X = Positive wellーbeing」です。
コロナウイルスの感染で私たちの人間の生き方あり方に大きな影響がありました。私たちの人生や社会は、どうにも変えられない、とりつくすべもない事柄に満ち溢れています。

そんなにっちもさっちもいかないような状況や問題には早々に解答を捻りだすか、幕をおろしたくなってしまうものですが、表層の「問題」のみ捉えては、深層にある本当の問題は浮上せずに、取り逃してしまいます。

基調講演やグループディスカッション、ワークを通して、今回のテーマ「Negative capability × X = Positive wellーbeing」という式が何なのかを解き明かしていく難しい長い旅でありました。

そもそも、ポジティブはなにか?ネガティブってどんな状況?Positive well-beingを実感するには何が必要か。Negative capabilityに注目してSDGsにある「誰ひとり取り残さない」という願いにつなげていくための大きな研修会となりました。
1日目や2日目は4名のゲストスピーカーの講演を聞き、自分以外の考えや話に触れて、
この式のXとは何かを考えながら、1カ月半研修会の日程以外の時間も全国の仲間と時間を共有しながら、時には共に悩み、共に喜び、一人ひとりのことを分かち合いながら、焦ることなくXが何なのかを一生懸命それぞれのグループが考えていきました。




研修会の最終日にはグループごとに考えた「X」について全グループが発表をしました。
10グループがそれぞれ発表をしましたが、「X=寄り添う」や「X=Self Respect」だ!などさまざまなアイデアや意見が出ました。



どのグループも共通していたことは「認め合う仲間が大切である」や「他者とのかかわりが大きな変化を与える」など自分以外の人たちと関わることが大事だという考えが多くありました。

また、テーマにもある「Negative capability」に対して、研修会前のリーダーたちはどこか否定的で考えづらいような先入観を持っていましたが、基調講演やグループ、個人での気づきと学びによって、このような経験があるからこそ「Positive well-being」に変革していくことができるのだとネガティブケイパビリティという言葉に対して、恥ずかしいことではない、難しいことではないということにXを考える中や研修会での過ごす時間を通して、つながっていったのではないかと思います。

ぜひ、今回のこの学びを経験して終わりではなく、今回の実体験した「Positive well-being」をインプットからアウトプットし、横浜YMCAリーダー(指導者)たちがそれぞれのYMCAで更に活躍し、多くの仲間たちと横浜YMCAを盛り上げ、活躍してくれることに期待しています!

(厚木YMCA 勝見 祐貴)