2021年9月10日金曜日

愛・美・準

(公財)日本漢字能力検定協会「漢字ペディア」によると、「愛」は「夊(すい)(あるく)と、㤅(アイ)(ふりかえろうとする気持ち)とから成り、ふりかえりつつ歩く、心にかけるの意を表す」。「美」は「羊と、大きい、から成り、神に供える羊が肥えて大きいことから、うまい、うつくしい、よしとする、ほめる、たたえるの意を表す」。「準」は「水と、音符隼(シュン)とから成る。平らにする、ひいて、法則、よりどころにするの意を表す」とある。あのフリー百科事典名のようなサイト名だけあって、掲載漢字数だけでなく、一つの漢字に対する情報量も多く、その一部を主観で抜粋した。

「愛」には歴史的な視点からの提言によって私たちは過去を振り返りつつ歩む未来を学ぶ。「美」の科学的な視座から導かれる提言は、今よりさらによくなっていく方向性のヒントを与えられている。「準」には子どもたちへのまなざしとその純真さゆえの姿に私たちが学ぶ視点を感じとる。

この3文字は1面最下段に連載のホドス執筆者の筆名である。お気づきだろうか、今月は「弥」である。冒頭のサイトによれば「弓がゆるむ意を表し、長く、あまねし。ひろくゆきわたる」とあり、伝道と人生につながる文字である。

筆者は全員クリスチャン。二人の牧師と一人の名誉教授、合計262歳の筆勢は盛んである。これからもYMCAに対する信仰、社会、歴史、未来、環境等多様な視点でのメッセージが待ち遠しい。1面最末尾の文字までお読みいただく楽しみとなれば幸いである。

なお、漢字の意味と記事内容の関連については小職の主観として、筆者の想いとは関係のないものであると言い添えさせていただく。

(横浜YMCA総主事 佐竹博)