2020年7月10日金曜日

よりよく


ソクラテスは、「良く生きることが大切だ」(Not life,but good life, is to be chiefly valued)と、キング牧師は、
「人生の質が大切だ」(The quality, not the longevity, of one's life is what is important.)と、生きることについて言葉を残している。
YMCA WELLNESSでは「目的意識と自己肯定感が健康のための重要な要素だ」(…
a sense of purpose and positive self-esteem are the vital elements for optimal wellbeing.)と、米国YMCAの英語の教本を手に研修を受けたことを思い出す。

価値観が多様化し尊重されることを目指しながらも、一人ひとりが自分らしくいることが難しい約3カ月を過ごしたが、活動を再開したYMCA会館には久しぶりに、ジムやプールで運動を再開された方、語学のレッスンに通われる方、母国に帰らず不安の中を過ごした、留学生たちが戻って来た。

YMCAの活動は、社会がより良くなることを目指して行っている。
日本のYMCAでは、注力する4つの事業領域の一つに「健やかな生活を支える 生活クオリティの向上」がある。子どもやユースだけでなく高齢化社会に対応する活動として、健康寿命の延伸や知的好奇心の追求、社会とつながる機会を提供し、健やかな生活を支えることを目的としている。

横浜YMCAは、身体的な運動機会の提供、語学や教養講座などの学習機会の提供、福祉領域で生活の場の提供やさまざまな支援といった高齢者向けの活動を幅広く展開していき、多様な価値観が尊重され、その人らしく生きることのできるQOL(Quality of life)の向上に貢献していく。

                         (横浜YMCA総主事 佐竹 博)