2019年4月10日水曜日

やっほーの響き合い

小学生だ わっはっは
友だちだらけだ すごいだろ
あたらしい こと
どんどん おぼえ
こまっている 子は
どんどん たすけ
どんどん どんどん 前進だ
大人へむかって
明日へむかって
やっほー やっほー
地球は いいな わっはっは
風まで緑だ がんばるぞ
わからない こと
どんどん しらべ
まちがってる こと
どんどん なおし
どんどん どんどん 前進だ
宇宙へむかって
平和へむかって
やっほー やっほー
(作詞まど・みちお)


川崎市立稗原(ひえばら) 小学校の校歌だ。「ぞうさん」の歌で有名なまど・みちおさんの作詞だ。校名もその土地の風景もなく「どんどん、おぼえ、たすけ、しらべ、なおし、宇宙にむかって、平和にむかって 前進だ」は、斬新だが大切なことが詰まっている。

「小学生だ わっはっは、友だちだらけだ、すごいだろ」も本当にすごい歌詞だが、まどさん作詞の保育園、幼稚園の卒園ソングで人気の「一年生になったら」を聞くとなるほどと思う。卒園式で何度も聞いた「友だち百人できるかな」は、喜びにあふれた小学校の入学に期待し胸が膨らむ子どもたちの姿がある。

小学校に行っても幼児期の宇宙に向かうよう大きくなること、成長、前進することの喜びにあふれた生活により、小学校に行っても、生きる力をどんどん育んでほしい、という願いが込められているように思う。

「やっほー」と子どもたちの笑い声がやまびこのように反響し合う学校や地域社会となるよう努めていきたい。

(横浜YMCA総主事 田口 努)