2016年5月17日火曜日

歩いて知る、初めての近隣

横浜YMCA 地域交流事業「Beginner’s Tour ビギナーズツアー」実施のご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流機会を設けています。
5月11日に、2日前に来日したばかりのガスタービン・石炭火力発電のメンテナンス技術向上の研修員、バングラディシュ、タンザニア、エジプト4名の計6名がビギナーズツアーに参加しました。
これから生活する国際センターの近隣を歩いて周って日常生活に関わること、近隣のことを知り、必要な情報を得てもらおうという趣旨のツアーです。
 まず各々に地図を渡し、コースを示してスタートしました。5月の爽やかな夕暮れ時の中、日本の道路、交通ルールを確認しながら、万国橋からの夕焼けに染まった空に映えるみなとみらいのビル郡をバックに記念撮影。その後は駐車場の話とチョコレートショップを気にしながら、コンビニエンスショップ中に入って品揃えを見た後、コーヒーなどの購入方法の説明。急な際もトイレを借りられることを確認しながら、馬車道へと向いました。途中、TVか何かの撮影隊による人だかりに遭遇、「なんだ?なんだ?」と言いながら、地域柄撮影が多い場所であることを説明し、県立歴史博物館前へ到着。「この辺は歴史的な建物ですねっ」など研修員の国の話なども聞きながら、馬車道を歩きます。中華レストラン、理髪店と・・・理髪店では「髭剃りはいくら?」カットやセットはあるけれど髭剃りだけの値段はない?・・ていうか、「確かに・・・」。研修員には髭剃り機を買うことも薦めて、居酒屋、和菓子や稲荷寿司、薬局などで時間を取ってしまい時間がおしてしまいました。
グループの歩くスピードを上げようとしていると、「ちょっとまって、ここで写真とろう!」「そうだ、ここでとろう」「ん??どこ??」、なんとガラス窓の中に綺麗な大きいグランドピアノがみえました。「ここだよ、すてきでしょ?」ということでピアノが飾ってあるピアノショップのショウウインドウの前で皆揃って写真をとりました。その後郵便局を確認して桜木町へ。桜木町駅では、切符の買い方と秋葉原への行き方と改札の入り方の確認。 多くの研修員は数分毎にしかも時間通りに電車が来ることに感激していました。迷惑にならないように改札口前で揃って記念撮影。100円ショップの場所を確認して、夜景の綺麗な汽車道を歩きながら、イルミネーションをバックに写真を撮ったり、みなとみらいの話をしながら帰りました。最後に国際センターとから桜木町への道を確認した後、交番や一番近いコンビニエンスショップ、ワールドポーターズ゙を確認して戻りました。
髭剃りやテープルクロスをほしがっていた方がいたので、後日、個人で行けるようにテーブルクロスやヨドバシカメラ、100円ショップの情報をメールで送りました。
気持ちの良い天気だったことと歩きながらだったので、皆さんリラックスしながら気軽に話せて、グループメンバーとも仲良くなり、自国との違いを感じながらも、これからの滞在生活に生かそうとする気持ちが表れていました。  今後もYMCAデスクではJICA横浜国際センターの近隣を歩いて、日常生活に必要な情報が得られるようなプログラムも必要に応じて定期的に行っていければと思います。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)