2016年1月19日火曜日

市場探検ツアー

横浜YMCA 地域交流事業 「Yokohama Fish Market ハマの魚市場ツアー」実施ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、 地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流の機会を設けています。
 今回は1月16日に「ハマの魚市場ツアー」として横浜中央卸売り市場にでかけました。
 参加者のJICA海外研修員は南アフリカ2(港湾物流効率化)、チュニジア2(GIS)、ミャンマー(電気電子工学3)、ブラジル3(日系継承教育、バイオテクノロジー、里山野生動物管理と里海の漁業管理制度の研究)の8名がロビーに集合し、ガイドから横浜で歴史的、地理的に新鮮な魚を食べるようになってきた背景の話をきいたあと、車で横浜魚市場に向いました。
まずは、概観を見た後、市場内にある神輿と稲荷神社の説明をきいて市場をまわりました。皆は流通の速さで新鮮な魚が食べられることや大きなマグロが見る見るうちに食べやすい柵にされていく様子を見て関心していました。
研修員からは「チュニジアでは2年前から小さいカニの漁が始まり、国際市場に出しているが、蟹を食べる習慣がないので、大きい蟹を見てみたい。」との意見がありました。 わたり蟹汁配布こそ終了していましたが、別のところで特別にカニの冷凍庫に案内して頂くことができ、マイナス20度の世界を体感して、びっくりすると同時に鮮度を落とさない管理方法に納得の様子でした。
いろんな魚について質問もでましたが、白子やマグロのカマをみて、「私の国では魚の身しか食べず、内臓や顔の部分は食べないのでいろんな部位が売っているのには驚きです」。
「乾燥した、たらこがないかしら?フカ鰭見てみたい。泳いでいる魚を見てみたい。」など、
皆さん口々に言いたいことをいいながら、中には楽しみにしていたフレッシュな刺身を買って食べている人もいました。その後、イベントで行なわれている「お魚さばき方教室」を覗いたり、マグロの解体後の残骸と、まるで刀のような専用の包丁を見て、「これはもし解体中を見たら皆は残酷だとか思った人がいたかしら・・・?」と個人的に思いながら、研修員は大きなカマと一緒に写真をとっていました。
 市場の皆さんも、忙しいながら正月前の込み具合ほどでもなかったからか、やさしく丁寧に接してくれました。
YMCAデスクでは今後とも生活文化に関り、各国との違いを感じる場所への訪問や地元で交流をして、地域の皆様とともに日本の社会や文化を紹介できればと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)