2015年11月24日火曜日

歴史から学ぶ横浜

横浜YMCA 地域交流事業 「マリンタワー・神奈川歴史博物館見学」ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は11月19日午後に職業能力開発行政研修グループとして来日したJICA研修員10名(カンボジア、コンゴ、パキスタン、南スーダン、ウガンダ、ベトナム)とJICAスタッフ2名でマリンタワーと神奈川県立歴史博物館に行きました。
秋晴れの日差しがきらきらと輝くなか、横浜の街をバスは走ります。横浜の歴史、みなとみらいの特徴を聞きながら皆さんは興味深そうに車窓の景色を眺めています。日本の開国の際に、横浜の人々がどのように西洋文化を受け入れたかを説明しつつ、日本で二番目に高い建物である横浜ランドマークタワー、日本で一番大きな中華街を見ながら進みました。
マリンタワーでは記念写真の後に、高さ100メートルの展望室に上がりました。
 天候に恵まれたので360度素晴らしい横浜の景色を眼下に見渡すことが出来、研修員は写真を撮ったり、風景を眺めていました。特に紅葉が印象的だったようです。
再びバスに乗り込み、近くの神奈川県立歴史博物館に向かいました。博物館ではボランティアガイドの方が横浜の近現代の歴史について、展示をまわりながら説明してくださいましたので、英語に通訳して研修員の皆さんに伝えました。開国の際のペリーの肖像画、日本政府が造った大砲から始まり、関東大震災や戦時中の様子、その後の高度成長の時代までしっかりと学ぶことができました。加えて神奈川県各地に残る伝統的な風習や祭りの展示も興味深かったようです。
 明治維新のスタート地点となった歴史的に重要な意味をもつ横浜。その歴史を学ぶことは日本全体の近現代の歴史を学ぶことでもあります。JICA研修員の方々は説明をじっくり聞いた後は自由に博物館を見学し、来日直後のフレッシュな視線で秋の午後を満喫したようでした。
 今後ともこのようなプログラムを通して、JICA研修員皆さんと地域の方々と交流したり、日本の社会や文化を紹介したいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)