2015年10月1日木曜日

自然の恵みと富士宮フィールドトリップ

横浜YMCA 地域交流事業「Mt.Fuji~It's a great blessing of nature~Field Trip~」のご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。
 9月26日(土)に、富士の自然の恵みを感じに富士宮にフィールドトリップとして、マレーシア1(メディアデザイン)、タジキスタン2(特別支援教育)、モンゴル3(特別支援教育)、アフガニスタン5(ゲノムシステム、生命ナノシステム科学研究、特別支援教育)、ミャンマー3(機械工学、空港建設運営維持管理、特別支援教育)、インド1(物理学)、ベトナム2(特別支援教育)、メキシコ1(医用材料と再生医療)、ブラジル3(バイオテクノロジー、生物圏保存地域持続可能な開発、里山野生物管理と里海漁業管理制度)の21名が富士宮に向かいました。
 最初に富士山の美味しい水を用いて事業を展開されている、アサヒ飲料株式会社の富士山工場を訪ねました。敷地内に神社を奉り、創業時から水を大切されている会社の生産工程と、良質をもとめて機械が自動で稼動する凄さと、環境保護とリサイクルに工夫をされているところに一同興味津々で、ガイドの丁寧な説明をきき、理解を深めました。特にクリーンな工場には感嘆の声も上がっていました。
その後は、富士の宮にあるNTTファシリティーズの太陽光パネル(メガソーラーシステム)を見学しました。 ほとんどの研修員が初めてみるソーラーシステムでした。4200枚のパネルが敷き詰められ、370世帯分の電力量が作られていて震災以降全国に増えた現状の話を伺い、太陽の恵みによる発電システムの説明頂き、皆興味を示していました。
富士山YMCAグローバルエコビレッジでは環境に配慮された施設と震災復興支援や平和、野外教育や、旅人をもてなすプログラムの話を聞いた後、ようやくBBQタイムになりました。
食事は宗教や好みの違いもあり心配していましたが、見事に鉄板は①何でも焼く鉄板②鳥と野菜の鉄板③野菜と麺の鉄板と3種類に分け、それぞれを尊重し選んで食べるということで、今日初めて会う研修員同士も協力してBBQをすることができてよかったです。良い天気の中とても美味しくいただけましたとの感想を頂きました。
帰りには、富士宮浅間大社を尋ね、日本人が富士山と自然を大切にし、崇めてきた歴史を少し感じることができたでしょうか? シルバーウィークの翌週ということもあって帰路はスムーズに帰れ、盛りだくさんのプログラムが終了しました。 
予報は雨でしたが、全く雨がふらずに外で行なった太陽光パネル見学時は光も差しました。暑くもなく過ごせ、最後まで富士山側は雲が多く全く見ることができませんでしたが、昔から自然に感謝し富士山とともに生活してきた歴史は理解いただけたかなとも思います。このように今後も文化理解や日本のことを知る機会や、工場見学や企業で交流する機会などもつくっていきたいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)