2024年9月2日月曜日

歴史との対話

来る10月18日に横浜YMCAは140周年を迎えます。10月5日には、日本キリスト教会横浜海岸教会(当時海岸教会)にて記念礼拝を行い、会員の皆さまと140年続けてこられた感謝の祈りを共にしたいと思っています。その後は、職員も含めた会員の皆さまの交流の機会をささやかながら設けます。詳細は1面をご参照ください。会員だった方やそのご家族、元職員やそのご家族、若者からご高齢の方まで、特に100年以上前のYMCAを支えられた方々につながりのある方(ご親族ほか)など多くの時代や世代を超えた交流の場としたく予定しています。ぜひ多くの方にお越しいただければ幸いです。

横浜YMCAの歴史上の記録は、関東大震災、横浜大空襲、GHQによる会館接収などにより1945年以前の創立から約60年間の歴史的資料がわずかしか残っていません。今YMCAにあるものも、元職員のご家族や会員からご提供いただいたものがほとんどです。皆さまからの歴史的資料のご提供をいつでもお受けしています。過去に横浜YMCAに関わっていた方々のご家族の方をご存じでしたら、ぜひご紹介ください。横浜YMCAの歩みに新資料が発掘されることを願っています。

横浜YMCA125年史に、著者の山根誠之さん(第10代総主事)はE・H・カーの言葉を用いて「歴史とは、現在と過去との対話である」「過去を見る眼が新しくならないかぎり、未来への展望をもつことはできない」を紹介され、「125年前にYMCAを設立した青年たちと現在の私たちが対話をしたら何が生まれてくるのだろうか」と締めくくられています。140年を迎えるにあたり、歴史から学び、現代のYMCAについて、150年を見つめつつ、歴史と対話したいのです。

(総主事 佐竹 博)