『クリスマスって イエスさまがうまれたひでしょ? まいとし まいとし クリスマスがくるってことは それって、イエスさまが どんどん うまれてくるってことなの?
つぐる(5さい)』※
子どもから神さまへのお手紙。子どもの素朴な疑問と発想に驚かされる。素直に受け止め、想像することができる。そして、一生懸命考えて想像の世界を超えたところに行きつくと、質問になる。大人はその回答に窮する。この素直さや、考えること、チャレンジすることが今の時代に必要なスキルなのかもしれない。きっと自分も子どもの頃はそういった能力を持っていたのだろうが、いつの間にか失ってしまっている。
環境や格差、人権、ジェンダーなどといったこの世の課題をシンプルに考え、悩み、話し合う、そのようなことが今必要なのだと気づかされる。コミュニケーションは、これからも技術革新とともに進化していくだろう。触れる距離のものだけでなく、テクノロジーも用いてさらに良いものになる。そして世界がよくなることにつながると信じている。
クリスマスを待ち望むアドベントの季節となった。離れていてもつながっていることを感じることのできる、すべての人が素敵なクリスマスを過ごせますように。
さて、質問には回答が必要だ。5歳のつぐる君への神さまからのお返事が記されている。『つぐるくんへ そうです。クリスマスのひには せかいぢゅう どこにでも イエスさまが うまれ、「おめでとう」って みんなが よろこぶのです。きみより あとから うまれてくるこも クリスマスがないと かなしいでしょ?』
※「かみさまおてがみよんでね」横田幸子編著
(横浜YMCA総主事 佐竹博)