2017年2月14日火曜日

歩いて感じる、みなとみらい散歩

横浜YMCA地域交流事業「Beginner's Tour (ビギナーズツアー)」実施のご報告
 横浜YMCA では、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
 2月8日にパプアニューギニア(航空保安セミナー)1名がJICA周辺を歩いてめぐるビギナーズツアーに参加しました。ツアーではみなとみらいエリアの駅や店を見学しながら横浜の歴史や日本人の日常生活について学びました。
 研修員の母国、パプアニューギニアには鉄道が走っておらず、地下鉄は乗ったことも見たこともないという事だったので実際に馬車道駅の構内に入って電車の走る様子を見学することにしました。改札口では路線図の見方や切符の購入の仕方を確認しました。入場券を購入し駅の構内へ。初めて降り立つプラットホームは地下なのに明るくて暖かく、広いことに驚いていました。そして何より驚いていたのが電車の長さでした。真っ暗なトンネルから出てきた10両以上の車両がぴたりとホームに停まり、整列していた乗客が電車に乗り込んでいく様子に感動していました。日本にいる間に是非、電車に乗ることに挑戦したいと話していました。
馬車道通り沿いでは居酒屋や時計店、ドラッグストアなどを見学しながら日本人の食事や生活用品について説明を聞きました。研修員も母国では家族の為に自分が食事を作るそうで、やはり日本の食事や食材には興味があるようでした。日本家庭で使う一般的な食材を見学するために桜木町のコレットマーレ地下のスーパーマーケットへ。パプアニューギニアでの主食は芋だそうで、売り場に似たような芋を見つけると嬉しそうにしていました。真っ白で大きな大根や1個1000円もするリンゴを見つけ驚いていました。また日本に芋や米から作るアルコール飲料があることを聞くと「どうやって作るの?名前は?」と興味を持っていました。母国での買い物は個別の商店ですることが多く、野菜も家の庭で植えたりしているそうで、色々な食材や商品が並ぶスーパーマーケットは便利で楽しいと話していました。
JICAへの帰り道で大型船“日本丸”を見つけた研修員は「ビルの真横になぜ大型船が?」と不思議そうにしていました。かつて練習船として使われていた船が博物館として展示されていると知ると、こちらも是非、見学しに来ようと話していました。JICA横浜の外に出ても、いつも同じ道を歩いていて気がつかないことがたくさんあったようです。今回のツアーに参加した研修員は、日本と母国の食べ物の共通点や異なる点、電車の乗り方や博物館、買い物など日本にいるときにしか体験できないことが見つかったので、残り少ない滞在期間だけど、色々と挑戦してみたいと話していました。
YMCAではこれからも研修員たちが身近なみなとみらいの地理や歴史に触れながら日本の文化、日常生活について学べるプログラムを行っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田真由美)