2017年1月21日土曜日

地域の皆様と書初めに挑戦

横浜YMCA地域交流事業「New Year Calligraphy (新春書初め)」実施のご報告
 横浜YMCA では、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと、多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど、相互交流の機会を設けています。
 1月14日にアゼルバイジャン2、キルギス2、ウズベキスタン(青年研修中央アジア/コーカサス母子保険実施管理)、ブラジル6(日系継承教育/教師育成、医用材料と再生医療)の11名と一般参加者24組が新春書きぞめイベントに参加しました。
一般参加者にはご家族で参加された方も多く、「子どもに習字をさせたことがないので是非、体験させたい」とおっしゃる方や、「久しぶりに習字が出来て楽しかった。学生時代に戻ったようでした」とおっしゃる方がいて、書初め体験を楽しんでいらっしゃいました。
一方、習字体験が初めての研修員たちはまず、書初めという行事について簡単に説明を受けたあと席に着き、日本語で書いてもらったお手本を見ながら自分の名前の練習から始めました。名前の練習のあとは家族の名前や、自分の好きな言葉を練習しました。ひらがなの筆づかいに苦労して何度も書き直す研修員がいれば、初めて見た漢字を数回練習しただけでバランスよく書き、係の人や周囲の参加者を驚かせる研修員もいました。
日系人の研修員は母国で日本語教師をしていることもあり、一般参加の小さな子どもたちが背筋を伸ばし、真剣な表情で習字をしている様子に驚きつつ熱心に見ていました。日本では小・中学校で習字の科目があり学校で習うと聞くと納得していました。ブラジルでは習字を習う機会がないので子どもたちが習字をする様子は新鮮だったようです。日系の研修員たちは漢字の読み書きが出来るので、文字のバランスのとり方や止め、はらいなど細部に関する違いを講師に質問して、様々な字を練習していました。練習を通して文字の一つ一つを大切にする習字の素晴らしさを改めて感じたようです。ある研修員は習字道具を持ち帰って是非、母国でも子どもたちにも体験させたいと話していました。
YMCAではこれからも様々な日本文化の体験を通して地域の皆さんとのふれあい、日本を理解する機会を作っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田真由美、石川義彦)