2016年10月13日木曜日

YOUの国からなるほどtheクイズ

横浜YMCA地域交流事業「Yokohama International Fest and Yokohama Landmark Tower Tour よこはま国際フェスタ」実施のご報告
 10月8日(土)にフィジー1(海上保安実務者のための救難・環境防災コース)、ケニア1、エチオピア1(建設機械整備及び建設施工技術)、ミャンマー2(建設機械整備及び建設施工技術、電気・電子工学博士1)、インドネシア2(海上保安実務者のための救難・環境防災コース、機械/製造工学博士2)、インド1(FEIENDSHIP慶応2016博士課程)、ブラジル1(医用材料と再生医療)の9名で、みなとみらいのグランモール公園で開催された横浜国際フェスタに参加してきました。研修員たちはぷらっと広場というステージで、題して“Youの国からなるほどtheクイズ!!”という母国の文化や地理・宗教など盛り込んだYES、NO形式のクイズを披露しました。
土曜日はステージ本番の時間よりずいぶん前に集合してそれぞれが考えてきたクイズを持ち寄り、最終打ち合わせをしました。
 中には“YES /NO クイズ”がよく理解できず問題を作れない研修員もいて、他の研修員の見本を見せてもらったり、アイディアを聞いたりしながら考えていました。出発直前に慌てて3階のコンピュータールームに駆け込んで写真資料などを印刷し、なんとか間に合う人もいました。ステージの順番やクイズの内容も決まったところでいざ、みなとみらいの会場へ。
 土曜日は朝から雨が降ったり止んだりで、会場に到着するまではステージでのイベントが開催されるかどうか、わかりませんでしたが、研修員たちが会場に到着すると薄日が差すほどに天気は回復しました。ほどなくして観客も集まり、“Youの国からなるほどtheクイズ!!”が始まりました。
トップバッターはブラジルの研修員で、ブラジルの国の大きさや日系人の割合に関するクイズを出題しました。リオオリンピックの直後という事もあり、観客の皆さんの記憶に新しいブラジルの話題であったにもかかわらずなかなかの難問で、答えがほぼYES/NO半々に分かれる場面も。続いてはインドネシア研修員が母国の国旗をさかさまにして、「これはインドネシアの国旗です。YESかNOか?」とクイズを出題しました。インドネシアの国旗をさかさまにするとポーランドの国旗になるというインドネシア人にとっては鉄板ネタともいえるクイズだそうですが、日本人にとっては難しく間違える人が多かったです。
中でも最も会場が盛り上がったのはケニア出身の研修員が出題したクイズで、自分によく似たオリンピック選手の写真を手にして「これは数年前の私です。YESかNOか?」と聞くと、会場からは多くの笑い声が。続けて「オバマ米大統領はケニア生まれ?」また、ライオンが仲良く寝そべる写真を見せて「ケニアではライオンをペットに飼う人がいます。YESかNOか?」答えはどれもNOでしたが、ケニアジョークに会場の観客からも歓声が上がりました。ステージが始まってしばらくは、研修員たちの表情は緊張でこわばっていましたが、観客の笑い声を聞くうちに緊張もほぐれ、リラックスした様子でクイズを出題する様子が見られました。クイズ大会の後はみんなでランドマークタワーの展望フロアへ上がり、横浜のパノラマを楽しみました。午前中にランドマークタワーを覆っていた靄もきれいに晴れ、展望フロアからは横浜の街並みはもちろん、東京タワーやうっすらとですがスカイツリーも見ることが出来ました。研修員たちはそれぞれ自分たちの知っている場所を探したり、できる限り遠くまで眺めようと双眼鏡テレビを使ったりして270mからのスカイビューを楽しんでいました。
エチオピアの研修員は、みなとみらい周辺がこの30年くらいの間に急速に開発が進んだ埋立地だと知ると大変驚き、昔の写真と現在の街並みを熱心に見比べていました。短い期間にこれほど沢山の高層ビルが建てられ、街が出来たのがとても信じられないといった様子でした。
 また普段は見ることが出来ない遠くの山並みや、東京の街並みを目にした研修員は日本への興味がさらに増したようで、もっと遠くまで行ってみたい!と強く思ったようでした。
研修員たちにとって“クイズ大会”は馴染みがなく、午前中は慣れないクイズ作りに苦労をしていま したが、日本人の観客と直接触れ合って反応を肌で感じ、面白さを実感したようでした。成功してよかった!またやってみたいと話す研修員もいました。YMCAデスクでは今後も様々な体験を通して地域の人々とのふれあいや日本の文化を体験できる機会を作っていきたいと思います。
(JICA-YMCAデスク 野田真由美、石川義彦)