2015年12月1日火曜日

アラビア語圏の研修員が初めての横浜へ

横浜YMCA 地域交流事業 「Yokohama Bus Tour横浜バスツアー」実施ご報告
 横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々の日本理解を深めるため、今回は11月27日午後に横浜バスツアーを実施しました。
 バスに乗って横浜周遊のショートトリップ。エジプトとヨルダンから幼児教育の研修で来日した参加者の皆さん8名とJICAスタッフ2名でした。
 昨日のどんよりした天気とは打って変わって本日はよい天気となりました。横浜の街をバスから眺めながら、YMCAデスクのスタッフが日本語で説明したものをJICAスタッフの方がアラビア語に訳しました。日本の開国の際に、横浜の人々がどのように西洋文化を受け入れたかを説明しつつ、目指すのは三渓園です。
夕方の三渓園に到着。閉園までの限られた時間、晩秋の美しい自然と景観を楽しみます。明治初期の横浜にてシルク貿易で財を成した原氏は公的な意識を持つ人でもあり、この公園を当時は珍しい公開の場としました。今でも地元の人々から愛される公園となっています。来日したばかりの、日本文化様式を初めて見て大喜びの皆さん。茶道を見るのも聞くのも初めてです。スタッフの説明を聞きつつ、お菓子とお抹茶を楽しむことができました。抹茶の後は短い自由時間。皆さんは美しい日本の伝統様式の建物を背景にたくさん写真を撮りたかったのですが、閉園の音楽が流れ始めてしまいましたので、名残惜しそうに日が暮れた三渓園を後にしました。
次は本牧の街から山手の洋風建築の地域を通り過ぎながら、日本が開国と終戦の両方のタイミングでアメリカの強い影響を受けたことや、山手地区の西洋文化についての説明をしました。山手地区のいくつかの洋館ではすでにクリスマスのデコレーションが始まっており、きれいな光景を見ることができました。そして元町や中華街の説明をしているうちに、バスはマリンタワーに到着。高さは100メートルと、現在としては高さこそ顕著なものではありませんが、タワー展望台から横浜の街を一望できることや、昔からの横浜のランドマークであることなど、注目すべきスポットであり、皆さんもきれいな夜景を楽しむことができました。
今後ともこのような楽しいプログラムを通して、地域の皆様とともに日本の社会や文化を紹介したいと思っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 稲見 綾乃)