2015年6月25日木曜日

茶道で感じる和の心

横浜YMCA 地域交流事業 「茶道体験」ご報告

横浜YMCAでは、独立行政法人 国際協力機構 横浜国際センター(JICA横浜)の海外研修員の地域交流事業を受託し行っています。研修員の方々には日本への親しみと多くの地域の方々には国際協力や海外への関心を深めて頂くなど相互交流機会を設けています。

今回は6月22日(月)に、JICA横浜の和室で茶道体験会を実施し、マケドニア、パナマ、メキシコ、ミャンマー、ブラジルから8名の研修員と、日本人ボランティアがお茶の準備と手伝い、英語説明体験者として参加しました。本格的和室に集合した研修員は寄り付き(待合)に一旦集まり、スタッフが着物でお出迎え。
お茶の先生はすべて英語で説明してくださいますが、和室と着物を目の前にした雰囲気に研修員はいつもと違ってやや緊張気味。路地でつくばいや季節の花の説明を聞いた後、懐紙、扇子など支度を調えて茶室に入りました。
茶室への入り方は先生の見本と代表で体験していただいた方の様子を見ていただき、他の皆さんはリラックスして入室。慣れない正座にチャレンジです。
床の間にある季節の花や今回のテーマでもある、飾ってある「一期一会」の色紙の意味を通訳ボランティアの方が担当し一生懸命説明してくださると、皆は特に深く感銘されていました。
参加者は先生の解説を聞きながら緊張しつつも順番にお茶を一服し、一通り終われば寄り付き(待合)で干菓子を頂き一休み。
その後、研修員はお茶をいただくだけではなく、一人一人実際にお茶をたてて一服ずつお出しすること(お点前)も体験しました。中にはお茶が少し粉っぽくなってしまったかな・・・と思われる方も結構いらっしゃいましたが・・・。一通り終えたところで、研修員からは床の間や季節の花についての質問、「老舗菓子屋の主菓子はおいしかった」「今度は着物を着てみたい」などの感想をいただきました。
研修員の方々には途中足を崩して良いとお伝えしたものの、長時間の正座の時間は大変お疲れ様でした。近年日本人としてもあまり本格的にお茶を入れる機会も少なくなり、今回の機会は我々日本人としての文化を改めて考えさせられるとともに、研修員にとってはなおさら貴重な経験になったのではないでしょうか?お手伝いで運営してくださったボランティアの方々、一部担当して一所懸命説明いただいた通訳ボランティアの方、様々な方々が関わり双方にとって大切な体験と交流の機会となることを願っています。 研修員からは、「 貴重な経験で感動しました。」との感想をいただきました。ボランティアで関わっていただいた方には感謝です。今後も日本文化を体験し様々な機会で多くの横浜市民との交流ができることを願っています。
(JICA横浜-YMCAデスク 石川 義彦)